2020/07/09 カテゴリー: お知らせ

麻布獣医学園 「人・動物・環境の共生を学ぶ麻布大学および個性を育み、未来を拓く力をつける附属高等学校」の更なる躍進を目指します。

この度、令和2年6月15日付で学校法人麻布獣医学園第16代理事長に就任いたしました。ここに大学同窓会会員の皆様にご挨拶を申し上げます。

はじめに、福山 守会長の英断により、同窓会の皆様からは今般、新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延のため生活に苦慮している本学学生に約2,600万円に及ぶ多大なご寄付をいただき誠に有り難うございました。また、奨学金制度の貸与条件を緩和し、学生が借りやすいようにしていただき併せてお礼申し上げます。皆様からのご厚意は本学学生の一人ひとりの心に触れ、末永く胸に刻まれることになると思います。皆様のご協力、ご支援に麻布獣医学園を代表しまして衷心より感謝申し上げます。

私は麻布獣医学園が運営する2つの教育機関としての使命は、建学の精神を受け継ぎ、その教育理念に沿って、ここに集う全ての者を育て、希望を叶え、社会に貢献できる人材として世に輩出することだと考えております。そして大学という最高学府として大切なことは、彼らがここで修得すべき学術を確実に学ぶための教育施設や設備を整えるばかりでなく、青春の多感な時期を四年間あるいは六年間ここで過ごす学生にとって、教員を身近に感じ、教員と学生間がつくる小さな社会のルールを学びながら人間的にも成長し、社会に巣立つことが出来るように、彼らの学生生活全般を支援するなど、広い意味の「教育環境の充実」だと考えております。

学園では教育環境の充実を背景に、年度ごとに事業計画を策定し、基本経営方針を立て、6つのビジョン、すなわち 教育・学生の支援、学術研究、社会連携、高等学校、キャンパス環境、法人経営においてテーマをかかげています。今年、最も取り組むべきところは、彼らが受けるべき「教育の質の保証」だと考えています。これらの取り組みが社会から認められ、「麻布の教育は素晴らしい」と評価されるよう力を入れていきます。こうすることが学園の安定的な社会からの評価に繋がり、つまりは学園の安定的な経営に繋がると考えております。

麻布獣医学園は今年9月で創立130周年を迎えます。これからも、ご父母、卒業生、地域・社会のご期待に応えながら、社会からより必要とされる教育機関を運営する所存でおります。同窓生の皆様は地域・社会において与えられた職務に真摯に取り組むことで母校の名を上げその発展に寄与されておりますが、そのような皆様には重ねて「麻布獣医学園未来募金」などを通して母校のさらなる充実にご協力、ご支援をお願い申し上げます。

令和2年6月15日
学校法人 麻布獣医学園
理事長 浅利昌男